プルーンの基礎知識

 

プルーンという果物は生ものよりも健康食品の方が有名になっているかもしれません。プルーンは、バラ科サクラ属で西洋スモモ果実の総称となっています。西洋スモモには早生種、中生種、晩生種があり、それぞれにいくつかの品種があります。

 

「プラム」と「プルーン」の使い分けは少々やっかいです。諸説あるのですが、普通に流通している時の名前で見ると、生のスモモ類がプラムとされ、生の西洋スモモ類やドライフルーツ、ペースト状に加工した西洋スモモがプルーンと呼ばれている傾向が強いと思います。

 

そうした定義から云えば、プルーンは乾燥したプラムということになります。カリフォルニアプルーン協会では少なくともそう定義しているようで、ただし、プラム全てがプルーンになるわけではなく、種をつけたまま乾燥させても発酵しないプラムがプルーンとなっているようです。

 

さて、生の果実ですが、中心に大きな種が入っています。種と果肉は丁度ウメの実のようにくっついていますが、品種によっては果肉と種が離れているものもあります。確かに半生状のドライフルーツ、ペースト状のプルーンシロップも多いのですが、新鮮なら生のままでも美味しく食べられます。

 

収穫時期は7~9月の夏季です。プルーンの主な品種ですが、早生種には「アーリーリバース」、「ツアー」、「トレジディ」、「オパール」、「サンタス」などがあり、中生種には「シュガー」、「チェーアン」、「サンシュガー」などがあります。晩生種では、「グランドプライズ」、「サンプルーン」、「プレジデント」、「スタンレイ」、「ローブド・サージェン」、「くらしま」などがあります。ちなみに最も多く作られているのは「サンプルーン」です。